岐阜の建築事例紹介から、家づくりや住まいに関するイベント、暮らしに役立つ情報まで。
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2020.04.24
2020年3月/岐阜市
岐阜市の分譲地で建築させていただきました。
分譲地の中でも緑を感じながら暮らすことができる一方で、周囲の家からの目線を遮り、落ち着いた居場所にすること。
また限られた敷地面積の中で住まいと庭、外構とを両立させるために工夫しました。
このお住まいの特徴は、内庭と外庭がそれぞれの役割を担い、地域の方と施主様の暮らしを豊かにしています。
▲建物を引き立てる外庭。
写真はまだ落葉樹の葉が出ていませんが、分譲地の中に緑を増やすことは町並みも良くなります。
ツツジの花やモミジの紅葉などによってご近所さまとのコミュニケーションも増えると良いです。▲外庭の脇には外扉があり、外扉をくぐると半戸外空間に入り、その先に玄関扉があります。
外扉も施錠ができるので防犯の効果もあります。
▲玄関扉までの間は外のような、内のような半戸外空間としています。
内庭を通って家の中へ入っていく動線は、家族もゲストも楽しい空間。
空からの光や雨が植栽に落ちるように屋根を開け、高木を植えて吹き抜け部分の景色をよくしました。
格子から入る光と影も楽しい空間を引き立てています。
▲2階部分も内庭とつながるウッドデッキがあり、ひっそりと外の空気感を感じながら篭れる居場所になりそうです。
▲テレビボードと兼ねて、ベンチのようにも使っていただける窓際。
リビングの窓を開けるとリビングと内庭がつながり、外のような室内のような曖昧で心地よい場所になります。
▲室内と内庭の壁を板張りにしてつなげています。
部屋の中に植物があるかのように、植物と寄り添った四季の変化を感じる暮らしをしていただけるかと思います。
内庭から太陽光が差し込み、柔らかさが生まれました。
▲リビングは寛ぐ居場所として、2段堀下げて高さを変えています。
吹き抜けで天井が繋がり、それぞれに高さが異なります。
住まいは小さくまとめながら、奥行き感と広さを感じられるようにしています。
分譲地の中でもゆっくり落ち着いて過ごせる住まいとなりました。
内庭に植えたアオダモやアセビ、ジンチョウゲ、格子越しに見えるユキヤナギなどの植物は四季を通して豊かな時間をもたらします。
住宅の強さや性能面を大切にされている施主様が「たしかな家で豊かに暮らす」、そんなお暮らしぶりを私たちも楽しみにしています。