自分の機嫌は自分でとる
先日、滋賀の季の雲さんで開催されている中国茶教室に参加させていただきました。
午前は試飲を中心に、午後は自ら中国茶を淹れてみるというスケジュールで一日。
多種類の茶葉による香り、風味、色、2番茶の出かた、つくられる過程の違いを存分に学ばせていただきました。
中国茶もとても奥深いですね。
この日にいただいたのは、新の時代から皇帝のお茶として出されていた茶葉から、世界美食都市と言われる陽州(江蘇州)の茶葉などなど。
調べてみると、お茶の発祥は古い野生の茶樹のある雲南、四川エリアから。
その後、中国の歴史や地理から茶葉の特徴が広がり、緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶などがあるようですが、それぞれの特徴は到底すぐに習得することはできないので、徐々にいろいろ試していきたいと思います。
何よりこの日、丁寧に淹れていただいたお茶をゆっくりと味わうという時間は、とてもリラックスできるもので、久しぶりに気晴らしができたという感覚でした。
そして、参加者の前に立っていざ自分が皆さんのお茶を淹れてみるシーンもあるのですが、体の中心線でコップを持ち替えることが意外と難しかったりして、淹れる時の姿勢と作法の美しさへの憧れはより一層強まりました。
お茶の力を借りて肩の力がスッと抜けてもらえるような、リフレッシュの時間を自分にも誰かにも提供できるように、もう少し勉強を続けていきたいと思います。
お昼の休憩時は黒壁スクエアへ。
ガラス芸術の街として、くらしこの家に仲間入りしたい花器やたまたま見つけたガラスの剣山を選んできました。
素敵な花器との出逢いは、花を飾ることと同じくらい嬉しくなります。
そしてふと立ち寄った骨董屋さんでも良い出会いがあり、信楽焼の器も仲間入りしました。
ゆっくりお茶を淹れることや部屋にお花を生けること、
暮らしの中でのこういう時間は、ゲストを迎える時だけに行うような、誰かのために行うことだと思っていました。
でも年々と感じ方も変わってきて、最近は自分のために行ってみればいいのだなと思います。
自分の心と向き合ってみたり、日記を書くように気持ちを整理したりするのに、私にとってお茶やお花は心をリセットしてくれます。
日記や運動、お酒、美容、おしゃべり、ものづくり、庭、畑、料理、、、
人によって自分のリセットの仕方、自分の機嫌の取り方はさまざまですが
趣味というものか、趣味ほどのものでもないちょっとしたことも含めて、
そのちょっとした自分へのリセット方法の幅が広がっていくことも、年を重ねていく良さなのだとつくづく思います。
inoueakiyo