













八幡の家はご夫妻とお母様の3名で暮らされる2世帯住宅です。
家の中心が中庭になるように部屋はコの字に配置、各場所から中庭へ視線が抜けていきます。
分譲地らしいお庭の在り方と共に、敷地北側は地元の山々や農道の風景も望むこができるのでダイニング北にも大きな開口があります。
お母様の部屋は造作ベッドやTVボード、ダイニングキッチンを配置。南の張り出したデッキから、お母さまのご友人が部屋へ直接入ることもできます。
室内が庭先へ続いていくような空間は、丸みのある空気に覆われているように外部を柔らかく映し出しました。
中庭を通して家族が互いに気配を感じ取ることができるのも、距離をとりながら安心して暮らしていく要素です。
竣工時、柔らかな空間に優しい光が入り込み寒々とした外の世界が映りながら身体は暖かく守られました。
設計 mononoma
造園 fanlandscape
写真 野村宜弘