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垂井の家

不破郡垂井町
2025.10
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30年以上暮らしてきた住まいを建て替え、家族3人のための新居がかたちになりました。
この住まいらしさを形づくっているのは、建物の中心に設けたタイル敷きの半戸外空間です。
タイル敷きの空間は、断熱境界の外に設けているため外部扱いの領域となりますが、木製窓の開閉によって、ダイニングと一体となる内部空間にも、庭と連続する半屋外の領域にも可変します。
さらに軒下に設けた外部ガラリ扉を閉めると、半戸外の空間が内側の空気感に溶け合います。

庭の奥にはピザ窯、庭木を配置し、外周の塀が視線の抜けを抑えながら空間に奥行きと安心感を与えています。
ピザ窯の存在は、外部空間への視線と動きを引き寄せ、外の居場所を身近に感じさせる役割も担っています。

造作ソファのあるリビング空間は、開口部を抑えて静かで閉鎖的。
光や抜けのメリハリの効いた場所は、時間帯や心理で居場所を変えながら家族が思い想いに過ごしていけるように配慮しています。
家族それぞれの個室は、半戸外リビングを核として周囲に計画し、個室からダイニングや半戸外空間へと自然に収束していく動線構成としました。

お引渡後には、「窓に映る景色に癒され、想像以上の丁寧な家づくりに感動している」とコメントいただきました。
半戸外空間を伴う豊かな暮らしを私たちも楽しみにしています。

設計:松尾由紀
造園:fanlandscape
写真:ToLoLo studio

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