11年目のくらしこの家
日々のできごと
今年でモデルハウスくらしこの家は、築11年目を迎えました。
樹木たちは築年数を物語るように大きく成長しています。
植栽の茂みによって母屋とハナレはほど良い距離感と視界を保ち、周囲からの視線や空からの光もまた植栽たちが柔らかく遮ります。
特にヤマザクラは去年から花付きが良くなり、じっくりとこの地に強く根を張ってきれいな花を咲かせています。
調子の悪い草木も少々ありますが、致命的ではないので手を施しすぎず、緩やかに見守っているところです。
今月は静かに眠っていた花々次々と目覚め、鮮やかな色を見せてくれました。
庭木の幹は太くなり、戸袋やデッキの色は色褪せ、赤松のフローリングには小傷が付いていて、ダイニングのワイチェア座面は柔らかくなって、、、
何もかもが新しかった10年前もとても好きでしたが、10年経過した今はさらに居心地良く感じています。
世の中、ものを作る時間がどんどん短くなっている現実がある中で、手の込んだ素材や造りは年月が経過した時にこそ、その良さが現れてくると思っています。
そういう意味でも、10年経過したこのモデルハウスは熟成した空間そのものに豊かさがあり、普遍的な美しさがをあることを実感しています。
この季節は音も風も光も色もぜんぶ気持ちいい。
5月のご体感もおすすめです。
自宅ではないですが、10年前に生まれた長女と共に育ってきたモデルハウス。
ゴールデンウィークはくらしこの家の手入れも兼ねて、私たちもゆっくり過ごしてみたいと思います。
inoueakiyo