「前平町の家」完成見学会
2025年 8月22日(金)23日(土)24日(日)
10時〜17時
美濃加茂市(ご予約いただいた方へ見学会場をお知らせ致します。)
小山のふもと、広々とした畑を含んだ住宅地の一角。
四方にひらけた心地よい眺めを持つこの土地は、ご主人が育ったご実家に隣接しています。
その場所に、5人家族のための24坪の住まいを計画しました。
「空の見える家がいい」という奥さまの言葉が強く印象に残っています。
周辺の環境が変化しても、空を切り取り続けられるように。
大きな窓を通して空を見上げる、スキップフロアの住まいです。
キッチンから空を望む窓の先には、小山のやわらかな稜線が広がります。
その穏やかな風景が、日々の暮らしにそっとゆとりを与えてくれます。
建物は、緩い片流れ屋根をもつ1.5階建てのようなプロポーション。
こじんまりとした、おだやかな佇まいで、遠くから見ると、平屋のようにも映ります。
周囲との目線の調和を大切に、半地下に階層をずらすことで、
見えがかりの外壁面積や建物の高さを抑え、街に対して圧迫感のないように配慮しました。
空を見上げるように導かれた片流れの屋根と、街への配慮から生まれた半地下構造。
このふたつの要素が、スキップフロアという空間構成を生み、内部に奥行きとリズムをもたらしています。
それぞれの居場所に、近すぎず遠すぎない、ちょうどよい距離感でつながる住まい。
階層のずれが空間をゆるやかに連続させ、ほどよい距離をつくっています。
片流れ屋根の下に広がるのは、ひと続きのワンルームのような空間。
仕切りすぎず、家族の気配がどこかでやわらかくつながっている、おおらかさに包まれた住まいです。
ブラインドをつけず、窓からの光や景色をそのまま受け入れる暮らし。
開け放した窓の向こうに広がる風景と向き合いながらも、プライバシーにも配慮した開口計画としています。
小さな面積だからこそ、細部まで設計の工夫を重ねました。
暮らしのシーンごとに異なる居場所の表情があり、
にぎやかなご家族がのびのびと過ごせる、静かな強さをもった住まいになったと思っています。
[文・mononoma]
見どころ
・スキップフロアの空間的な面白さ
・片流れ屋根の下に連続する梁あらわしの天井
・LDK空間と一体になった土間の玄関スペース
・半地下に設けた静かな個室
・深い軒と板張りの外壁による、落ち着きのある外観
・空間の一部として丁寧に設計した、開放的なトイレ
・タイル張りのハーフユニットによる造作風呂
建築と環境のさまざまな条件を踏まえ、ここに完成した住まいをご覧にお越しください。
皆様のお越しをお待ちしています。
設計:mononoma
造園:fanlandscape
<面積・住宅性能>
□敷地面積166坪
延床面積26.2坪
□断熱等性能等級:等級6(UA値 0.41W/㎡K)
気密(C値):2025.8測定予定
耐震等級3取得(許容応力度計算)
BELS 評価取得
設計住宅性能評価 認定
建築住宅性能評価 認定
◎このイベントは予約制です。
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