結婚はゴールではない
今月、結婚から10年が過ぎ11年目に入りました、、
毎年のように記念日のようなお祝いはしていませんが、今年も例外なく家族で日常を過ごしていると、子供たちのほうがそれでいいのか?と気を遣ってくれていました。
仕事も家庭も同じ環境にいる私たち夫婦は、自宅でも仕事の話や電話、メールをしながら、その傍で子供達が遊んだり勉強をしたりしています。
特に娘2人は、私たちの会話から仕事の内容も把握していて応援してくれているので心強く、末っ子のしんは私たちの仕事の空気を読まずに会話してくるのですが、それはそれで家庭こその温かみがあったりして気分転換になっています。私も幼少期から父と母の働く野村建設によく行き来し、親の仕事や雰囲気を何となく理解していました。
ある晩、自宅の電話に出た父がお客様からご指摘いただいていたようで、父の電話の内容がやたらと気になってこちらまで冷汗をかいていたことは30年経った今も忘れていません。
仕事と家庭が一体になっているのは全ての人には受け入れられないことかもしれませんが、その星に生まれた私や子供達は、それなりの環境で親が感じている仕事の愉しさも乗り越えるべき壁も、子供ながらに想像しながら横で見守ったり学んだりしています。結婚10年という月日を経て思うのは、結婚は始まりだということ。
世間には「ゴールイン」と言う言葉があるけれど、私の場合は全くそう感じません。
夫婦で仕事を機動させつつ、周りのサポートを得ながら出産や小さな子供の育児に追われた30代が過ぎ、今は子供が少しづつ手が離れているものの、義父との同居による配慮がこれまでより必要になり、正直気持ちが追いつかなくなることも多々。
主人哲志さんの父親に対する感謝や愛情は深く、私は見習うべきことばかりですが、親という鏡を通して自分自身の経験値を増やし、家族で一日一日を大切に過ごしていくのが私たちの40代、
今の気持ちも経験も含めて、自分で自分の人生から背を向けず引き受けられるように熟成していく年なのだと思うようにしています。
そして、きっとその先に、物事の見方が深くなり年相応の実をつけていけると信じて、、
「星の王子さま」の作品で知られるフランスの作家であり飛行家、サン・テグジュペリさんはこんな名言を残したそうです。
「愛とは互いに見つめ合うことではなく共に同じ方向を見ることだ」
いつも私にできないことをサポートしてくれる哲志さんにとても感謝しています。
私の周りに溢れる恩恵をしっかり受け止め、これからも仕事、家庭とも同じ方向を見て歩んでいきます。
10年という区切りに決意表明のような独り言、、
inoueakiyo