












敷地内には新築の母家と離れが建ち、庭や土間は家族を繋ぐ場所にもなっています。
庭から玄関や開口部がゆるやかな段差で区切られ、内にいても外のような感覚です。
お仏壇のある伝統的な和室の場合は限定的な使い方になりがちですが、この6畳間の和室は視線が庭へに抜ける場所にあり客間としてだけではなく日常の暮らしの中で多義的に使用していただけるような空間です。
木製窓は全開すると内外に繋がりが生まれます。内と外をできるだけシームレスにつなげることができるよう、窓のレールは土間に埋め込みました。
ダイニングは吹き抜けていてバルコニーから光が落ち、明るく照らします。そして、吹き抜けを通して2階のデスクコーナーや子ども部屋と立体的に隣接しています。
寝室奥に面するワークスペースは奥様の仕事場にもなり、座った時に見える空や遠景の山々が美しく映ります。
リビングは窓際でありながら、道路面から高い位置にあるため外からの視線を気にすることなく過ごすことができる、様々な居場所をもつ住まいとなりました。